年金保険は、公的な年金とは異なり民間の保険会社で取り扱っている貯蓄型の保険です。
保険料を支払い、指定した払い込み終了時期になると、貯まったお金を年金として受け取ることができます。生命保険の一種ですが、亡くなった時などは支払った保険料と同等の額の死亡保障が支払われるだけなので、保障としては十分ではないと感じる方が多いようです。
そのため、年金保険は老後に備えた計画的な貯蓄をしたいという方におすすめの保険です。
例えば、年金保険は
こんな時に役立ちます
高齢になると大半の人は公的年金による収入のみになります。公的年金の受給額の平均が約19万円という調査報告がありますが、公的年金だけでは老後に最低限必要な生活費の22万円には届きません。ゆとりのある生活を送りたいと思うなら10万円以上も不足するということになります。
この不足分を補うために、年金保険が役立ちます。 若いうちから年金保険に入っておくと、老後になると公的年金とは別に支払った保険料から月々年金が支給されるので、公的年金の不足分をしっかりカバーできます。
現在、国民年金の受給開始年齢の引き上げなど老後のお金をとりまく環境は変化しています。今後、公的年金制度がさらに変更される可能性も否めません。
そのため、老後の資金を確保するためには自分自身でしっかりと備える必要があります。
年金保険は、契約時に保険料の支払い開始時期を設定できます。公的年金の支給が開始されるまでの繋ぎとしても保険料を支払ったぶん確実な金額を受け取ることができます。将来の年金制度に不安を感じる方は自分の老後のために年金保険で積立をしておくと安心です。
年金保険には代表的なものとして「確定年金」「終身年金」があります。
「確定年金」は5年や10年といった決まった期間だけ個人年金に加入し、決まった金額を受け取るタイプのものです。 受給期間が過ぎると年金が給付されないので、老後の生活が貯蓄や公的年金で賄えて、老後の楽しみに備えたい方におすすめです。
「終身年金」は、年金受取の開始から一生涯年金を受け取るタイプのものです。 確定年金よりも保険料は割高になりますが、公的年金だけでは不安で、亡くなるまでしっかりと備えたい方におすすめです。
どちらのタイプも老後の備えとしては有効ですので、ご自身のライフプランや老後資金の使用目的に合わせて選択するとよいでしょう。
年金保険の他に老後の備えの代表的な保険として「養老保険」があります。
2つの保険の大きな違いは「死亡保障があるかないか」という点です。
養老保険も年金保険と同じように貯蓄型の保険ですが、死亡保障がついているのが特徴ですが保険料が数ある保険の中でもかなり割高です。
そのため、家計に余裕をもちながら、計画的に老後の貯蓄をメインに考えている方は年金保険がおすすめです。
年金保険に加入すると「個人年金保険料控除」が可能になります。
個人年金保険料控除とは、支払った保険料に応じ一定の金額が所得から差し引かれ所得税や住民税の負担が軽減される制度です。つまり保険に入りながら税金を節約することができます。
ただし、全ての年金保険が個人年金保険料控除の対象になるわけではありません。対象になる保険にはいくつか条件があるので注意が必要です。
加入を検討する際には保険料控除についてもチェックしておくとよいでしょう。
自分たちの老後が不安なので加入しました。貯蓄もしていて夫の厚生年金もありますが、子どもに負担をかけたくないので、自分達で備えられるものは備えたいと思っています。
夫46歳、妻47歳
国民年金の受給引き上げに備えて年金保険に加入しました。退職してから年金の受給が始まるまでの期間の備えが不安です。その期間の備えになればよいと思い確定年金に入っています。
夫39歳、妻38歳
老後の備えは一応ありますが、老後の楽しみのために年金保険に入っています。保険料は低めにしているので大きな額は戻りませんが、夫婦旅行の資金くらいになればと思っています。
夫53歳、妻51歳
お一人お一人、保険の最適なプランは異なります。
あなたにとって最適な保険を一緒に考えましょう。
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